07月≪ 2017年08月 ≫09月

12345678910111213141516171819202122232425262728293031

2006.12.26 (Tue)

羅生門のような…

 前回からの続き…

 この老婆、洗濯物を出す時も、お勘定のときもずっと右足を引きずるように
 動かしているだけで、決して足を上げません。不自然!絶対怪しい!
 そしてその時はついに訪れたのでした。以前に出していた洗濯物があったよう
 で、それをまとめるために店員の女性が後ろを振り向いた瞬間でした。

 婆婆ぁは、膝を折るようにして前かがみになり、右足下に隠していたキラリと
 光る物体(あきらかに500円玉だあぁぁぁーー!)を手にとり、

 おもむろに右のポケットにしまったのです。

 現場をおさえた私は言いしれぬ満足感と同時に、ふつふつと込み上げてくる怒りを
 抑えるのに必死でした。婆婆ぁは何もなかったように荷物を持って、店を出ました。

 店から数メートルほど離れたところで、背後から近づき、肩を叩きました。
 無言でさっと右手を突き出しました。私のもの返して下さい!と言わんばかりに。
 あえて黙して語らず。婆婆ぁの反応が見たかったのです。すると。。。

 「は、何ですか?」

 その表情には意外にも動揺が走っていません。

 どこまであつかましい婆婆ぁじゃーー!

 私の中で何かがハジケました。今度は、はっきり口に出して言いました。
 「ポケットにしまうとこ見てました。そっちのポケットの中に入ってます」

 すると婆婆ぁは、ここで恐るべき行動に出ました。なんと…

     


























  逃走















 その後ろ姿は滑稽極まりないものでした。そして小さく、貧相で、哀れなものでした。
 脚力に自信のある私が追いかければ、あっと言う間にとっ捕まえることはできます。
 どうせなら大技を繰り出しましょうか。そのまま背中にドロップキック?いや、フェイス
 クラッシャー? 担ぎ上げてオクラホマ・スタンピートも可能だわ(過激かしら?)
 しかし、脱兎のごとく逃げ去る婆婆ぁを見ていると、そんな気持ちがなくなりました。
 人間は、どうしようもなくみじめなものを目にすると、怒りの信号が寸断されてしまう
 ようです。 「500円がそんなに欲しかったら、くれてあげるわ…」

 人間、生き長らえても、ここまで落ちぶれたくないですね。。。

 その後、急いで支度を済ませて職場へ向かいましたが、気分的にどんよりして
 仕事に身が入らなかったのは、言うまでもありません。
 私のクリスマスは「サンタからの贈り物」ではなく、「婆婆ぁによる現金強奪」で
 幕を閉じてしまいました。とほほほほ…

  PS
  「婆」の字を見てると、人が汗掻きながら逃走しているように見えます。早くもトラウマ?
EDIT  |  18:17  |  日記  |  TB(0)  |  CM(2)  |  Top↑

Comment

おもしろい!
なかなか泣けるクリスマスでしたね(笑)
milkybar |  2006.12.26(Tue) 21:03 |  URL |  【コメント編集】

ありがとうございます(笑) 実話だから洒落にならないのですが(汗) 
今度、店で婆婆ぁに会ったらどうしてやりましょうかね…
さり |  2006.12.27(Wed) 01:04 |  URL |  【コメント編集】

コメントを投稿する

URL
COMMENT
PASS  編集・削除するのに必要
SECRET  管理者だけにコメントを表示
 

Trackback

この記事のトラックバックURL

この記事へのトラックバック

 | HOME |