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2007.07.23 (Mon)

「朽ちていった命」

   今日、たかじんさんの「そこまで言って委員会」を見てたら、原発の議論の
   中で、この名著の話が出てました。

   この本は、1999年9月に起きた茨城県東海村での臨界事故を扱っています。
   不幸にして作業中に被爆し、病院で徐々に「朽ちていった犠牲者」と、最新
   医学を駆使し、治療を続けた医療スタッフにスポットが当てられています。

   東海村臨界事故が起きて間もなく、NHKがドキュメンタリー番組を製作した
   のですが、本書はその取材班が著したもの。番組製作のために集められた
   様々な真実が克明に綴られています。私は番組がオンエアされた時、偶然
   見ていました。当時の主治医や看護婦達の生々しいインタビューが、今も
   深く心に残っています。
   染色体が破壊され、皮膚組織が剥がれ落ち、全身から体液が噴出してくる
   患者が、最期に「人」の原型をとどめない形で亡くなっていく話を聞き、胸が
   苦しくなりました。
一連の取材に対して、遺族の方がたの心境は複雑だったと
   思います。しかし、この悲惨極まる状況を、世間の人たちに発信することに
   よって、原発事故の恐ろしさと、やり場のない怒りを伝えたかったのだと思い
   ます。
  
   先日の新潟県中越沖地震によって、東京電力柏崎刈羽原発で火災が起き、
   関係者の対応のまずさが指摘されていました。原発を管理する立場にある
   人間で、もしこの本を読んでない人がいるならば、是非読んでもらいたいもの
   です。そうすれば、もっと任務の重要性や、労働環境の整備を意識するように
   なるかもしれません。人命軽視の原発であれば、それがどんなに優れたもの
   であっても必要ありません。

朽ちていった命-被曝治療83日間の記録 (新潮文庫)朽ちていった命
被曝治療83日間の記録
(新潮文庫)

(2006/09)
NHK「東海村臨界事故」
取材班

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Comment

原発は大変ですよねえ

自分も「六ヶ所村ラプソディー」というドキュメンタリーを見て深く考えさせられました。
歓迎する人、歓迎しない人それぞれの思惑に正しい答えを見出すのはなかなか難しかったです。
 それとは別のドキュメンタリーでは劣化ウラン弾の話があったんですが
犠牲になるのはいつでも子供、老人なんですよねえ...

「そこまで言って委員会」っていつも本の話ナンですか??
環境問題の本も話題になりましたよね。
思わず買って読んじゃいました。
ミュジニー |  2007.07.23(Mon) 21:22 |  URL |  【コメント編集】

書き込みありがとう!

「そこまで言って委員会」は時事的な話題について、
パネラーがとにかく言いたい放題。かなり危険な
トークもありますが、関西などでは、すごく人気が
高い番組です。本については、たまたまゲストの
筆坂さんの話の中で出たものです。

司会は、やしきたかじん、辛坊治郎
パネラーは 三宅久之、宮崎哲弥、橋下徹、桂ざこば
さんらのレギュラー陣に、2名ぐらいのゲストが参加
します。おもしろいですよ。そして勉強になります。
ひょっとしたら東日本では放映されてないかもしれ
ません。大阪以西だったような気が…(悲)
さり |  2007.07.24(Tue) 00:23 |  URL |  【コメント編集】

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